八木山動物園は平成27年（2015年）に開園50周年を迎えたが、それを記念してお土産用に「八木山動物園ゾウラーメン」がデビューしている。 　

　仙台辛みそ味のインスタント（カップ麺でなく袋入りの、鍋で作る「本格的な」インスタント）ラーメンである。 麺も２日間しっかりと熟成・乾燥させたこだわりの仕様・・・らしい。　そしてピリ辛のみそスープ。 　　

　仙台弁で作り方が説明されている。 　　

　◆で、久しぶりにインスタントラーメンを試してみる。 　

　個人的には、みそ系のラーメンは、スープの味に変なクセやトゲがない、柔らかな風味であることが好みのポイントなのだが、これはそれ系の味であると思う。

　細目のストレート麺がツルツルした喉ごしでほのかに甘い。それが仙台味噌の風味を出したスープに合う。ピリ辛ながらマイルドないい味わいである。

　中年の皮下脂肪に沁みわたるコクと香り。 　

　値段は180円で、うち２円が動物園への寄付になる。 　

　少々高いが、お土産としての話題性やラーメンを食べて動物サポーターの末席も汚せると思うと、気持ち的には少し満足感もアップ。　

　寄付の金額的には100杯食べても200円だが、まあ参加することに意義ありで(^^;)　　　

　八木山動物園に新たな園内レストランとして今年(２０１７年）４月にオープンした「グーグーテラス」。

　内装に木の質感を生かしたシックな店内と広いテラス席で160人を収容できる。

　ここでは洋食を中心に、しっかりとしたメニューとアルコール類を提供している。　　

注文したのは　

　💛旨みたっぷりハンバーグのシロクマプレート　　　

　💛牛タンディッシュ（塩こうじスープ付）　　　

　💛蔵王モッツァレラのマルゲリータピザ　

の３種。

　※メニュー、値段は2017年５月の訪問時。

◆早い順に、まずシロクマプレート　￥950。

　ランチプレートの上にハンバーグとエビフライ、付け合せの野菜、ライス。

　ハンバーグにはデミグラス・ソースの上にシロクマ？の足（手）裏を模したチーズがあしらわれる。　

　ハンバーグはふっくらと柔らかい上品な仕上がり。エビフライは、衣の内側までしっかりエビが詰まっていて良心的。

　 ボリュームもそこそこありながら、全体にヘルシーな味わいで食べやすい。

　子供向けのようでいて、大人が食べても好感度の高い一品である。 　

★★★☆

　◆次は牛タンディッシュ　￥1080。

　牛タン焼、とろろ、塩こうじスープ、ライス。

　牛タン焼は失礼だが予想を超えて柔らかくジューシー。噛むと柔らかな肉の間から肉汁の旨さがジュワッと伝わってハイレベルの美味しさ。うーん、いい感じである。

　塩こうじスープは塩こうじ！というインパクトはないが優しく飲みやすい。ワカメ入り。　

　付け合せのとろろ、唐辛子味噌漬けがちゃんと付いているのも嬉しい。　

　あえて気になる点を言えば、麦飯でないこと。

　そして、仙台のソウルフードとしての牛タン専門店のコアなイメージの中で、動物園のロケーションとのマッチングがどう受け止められるか。

　でも個人的には、この牛タンの味はマル！である。

★★★★

◆最後にマルゲリータ・ピザ￥800登場。

　実はピザがおすすめのメニューということなのでちょっと期待していたが・・・これは期待を上回る本格的な美味しさである。

　生地はふっくら、ほんわりとした焼き上がり。

　トマトソースのフルーティでさわやかな甘み。

　モッツァレラチーズのとろける柔らかさ。

　口の中でそれらが混然一体。

　ほんのり甘く優しくさわやかなハーモニーが絶妙のコンビネーション・・・新緑の八木山山上を吹く風のように、舌の上で醸し出すみずみずしい至福の味わい。

　出来上がりまで少し時間はかかるが、回転と単価重視のこの手の施設で、よくここまで本格的なピザにトライしたと思う。

　街のイタリア料理店もびっくりのサプライズにグッジョブ✌！

　★★★★★

　ということで、以上の３品はどれもおすすめである。

　でもやはり個人的にはピザがイチ押し。

　ちなみに他にも、

　　💛コーンたっぷりピザ￥850、

　　💛いろどり野菜のオルトナーラピザ￥880

　がある。

　オーダーをピザに統一して、テラスでビール片手に待つのも一興か。

　実際、子供連れのファミリー以外にも、若いカップルや年配のご夫婦が、くつろいでビールや赤ワインを飲んでいる姿もちらほら。なかなかいい雰囲気である。