地下鉄東西線


    南北線に次いで仙台市2路線目の地下鉄として2015年にデビュー。西の八木山動物公園駅から東の荒井駅まで、13駅13.9キロを最大速度70km/時、所要時間28分で結ぶ。

 

    路線の西側区間は、丘陵地である八木山地区と結んでいるため急勾配。線路の最大勾配57‰(パーミル)。大町西公園駅から八木山動物公園駅までの4駅間5キロで、110mの高低差になっている…らしい。。

    
    急勾配、急カーブの走行環境をクリアするために、東京メトロの大江戸線と同じリニアモーター式を採用、車体も大江戸線同様に小さめ。ただしミニ規格でも線路の幅は新幹線と同じ1435mm(広軌)で、同じ仙台市の地下鉄南北線やJR在来線の1067mm(狭軌)よりも広い。
 

    同じリニア方式の地下鉄は大江戸線のほか、大阪市の長堀鶴見緑地線、今里筋線、神戸市の海岸線、福岡市の七隈線、横浜市のグリーンライン線などがある。


東西線と伊達政宗

 東西線2000系車両の正面デザインは、伊達政宗公の兜の前立ての三日月をモチーフにしている。(スターウォーズのダースベイダー卿のマスクも、伊達政宗の黒漆五枚胴具足の兜を参考にしている)


  

 

こちらはペーパークラフト東西線     ♣地下鉄南北線1000系車両やるーぷる仙台も。

         

  仙台市交通局 http://www.kotsu.city.sendai.jp/index.html    から、

  サイトマップ>おすすめコーナー>バス・地下鉄お楽しみコーナー>工作しよう

(http://www.kotsu.city.sendai.jp/otanoshimi/kousaku/index.html)

 

 

 

 

ローレル賞と日本鉄道選考委員会特別賞

 

 仙台市の地下鉄は、1887年に開業した南北線の1000系電車が、鉄道の優秀車両に贈られるローレル賞を受賞している。

 確か日本の鉄道車両として初めて自動列車運転装置(ATO)によるファジー制御を採用した…らしい。

  

 

 「ものの本によりますと、仙台市の地下鉄は全自動システムのなかに、ベテラン運転手の経験を「ファジィ」、つまりあいまいな要素として組み入れて、なかなかいい運転システムをつくっているといわれています。あそこから曲がるときはこのあたりからスピードをすこし落としたほうがいいというような、機械ではとてもでてこない微妙な経験がありますが、その経験の度合いをシステムのなかにあいまいな要素として入れてあるそうです。だから「ファジィ」の要素はいろんなところでつかわれはじめています。」

 

 

   吉本隆明全マンガ論「社会とことばの変容から」 (小学館クリェエイティブ)

 


 

  東西線も2016年に「利用者とのバリアフリー」で、日本鉄道省選考委員会による特別賞を受賞している。   

 

 選考理由は、「杜の都との調和を意識した橋梁、空や雲、鳥、風などをイメージした個性的な駅舎やコンコースは、沿線住民や高校生との意見交換会などを経て、デザインを収れんさせたもので、利用者とともに魅力ある鉄道を築き上げた。また、障害者の意見を参考にして車両の手すりの形状を変更するなど、高齢者や障害者の要望を真摯に受け止め、取り入れた点を評価した」という。