都心にいちばん近いトレッキングコース

片道30分、標高差100m弱

 ・・・の散策。これをトレッキングというべきかは微妙かもしれないが、「分県登山ガイド 宮城県の山(山と渓谷社)」でも、標高差130m所要30分のコースを紹介しているので・・・まあ何とかセーフ?

 

季節のいい時期に時間帯を選んで歩けば、仙台城跡を乗り物で往復するだけよりは、ずっと変化に富んだ、城の雄大な地形の一端や高度感を実感できる旅の小さなアクセントになるかもしれない。ちょっとした登城気分も。

 

 ルートは国際センター駅から展示棟の敷地を通って(市道は交通量が結構ある)、国際センター前の信号をわたり、仙台市博物館に向かう。

 

 

国際センターの敷地にある藤棚の緑陰。

 

広瀬川を隔てて仙台トラストタワービルを望む。

 

 博物館の敷地の奥から遊歩道の入り口がある。少しの間、木立の樹間の道を登るが、足元は完全に整備されて、動きやすい普段着(靴)で全く問題ない。 

 博物館の裏手からの道は、旧三の丸脇から巽門・清水門・沢門を通る登城路にあたる。

 同館の敷地内には造酒屋敷跡もあり、柳生宗矩の紹介で大和国(奈良県)から職人が招かれ、藩主用や城内で消費する酒が造られたという。

 事前にいわれや位置関係などを一読したうえで歩くとより興味深い。

 

 仙台市のホームページ http://www.city.sendai.jp/index.html

 

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 http://www.city.sendai.jp/shisekichosa/kurashi/manabu/kyoiku/inkai/bunkazai/bunkazai/joseki/chosa.html

 

こちらは博物館敷地にある魯迅の碑。

 

 

 少しの歩きで市道仙台城跡線に出て、道路脇に整備された遊歩道を歩いていく。左側の木々の合間からはところどころに市街地がのぞく。

 道はカーブの続く急な上り坂。仙台城跡、八木山方面へのアクセス道路として車両の通行量が多い道路なので、休日は朝のうちに歩くなどの時間調整がいい。

 

 まもなく復元された石垣の雄大な壁の下を通ってループル仙台のバス停「仙台城跡」に。左手脇の階段を上るとビジターセンター「見聞館」を経て、伊達政宗公の騎馬像に至る。

 

 所用時間は国際センター駅から片道30分程度。ちなみに国際センター駅の標高約34m、仙台城(青葉城)跡の標高は約130mである。

 

 

 

 帰りは往路を戻るか、さらに足を延ばせば八木山橋経由で八木山動物公園駅まで2キロ、30分あまりのウォーキング。

 レトロ調の周遊バス「ループル仙台」も20分間隔で走っているが、全て一方向の循環で青葉山、大崎八幡を経由して仙台駅方面に向かうルートになる。

 

 

休憩と食事

 

 博物館のレストラン三の丸は天井が高く、開放的なガラス越しに青葉山に連なる緑が気持ちいい空間。食事は見た目も美しく申し分なくおいしい。

 レストラン三の丸

 https://www.city.sendai.jp/museum/restaurant/museum/index.html

 

 館内施設のためレストラン利用には入館料が必要になるが、仙台市博物館も、三の丸跡に建てられた重厚な建築とともに内容的にも見どころの多い施設である。

 

 常設展は9万点の所蔵品の中から、季節ごとに約1千点を入れ替わりで展示しているとのこと。落ち着いた雰囲気の中で仙台と伊達家の歴史を体系的に見ることができる。

 年数回の特別展も見ごたえのある内容のものが多い。子供向けのプレイミュージアム、ボランティア・ガイドさんなども標準装備・・・通り一遍でない奥行きの深さに、仙台市の本気度を感じる施設である。

 仙台市博物館

 http://www.city.sendai.jp/museum/tenji/josetsuten/ichiran.html 

 

 

 そしてちょっと足を伸ばす時間があれば、片平丁のカフェモーツアルトアトリエ。

 地下鉄東西線なら博物館から国際センター駅に戻って大町西公園駅下車、徒歩9分。

 博物館から直接歩いても1.7キロ、20分余り。