副駅名は「大成ハウジング本店前」

 

 東西線の東の起(終)点となる荒井駅。3階建ての駅舎は1階が改札口とコンコース。地下鉄のホームは地下1階になる。

 また、駅舎の1,2回を使用して「せんだい3.11メモリアル交流館」が開設され、駅舎3階には屋上庭園が整備されている。

 

 2階には社会福祉法人が運営する保育施設も併設される。

 

 

 

◆せんだい3.11メモリアル交流館

 1階のメモリアル交流館交流スペースは

「立体地図やスライド、関連図書などにより、仙台市東部沿岸地域の情報を発信していく場であるとともに、さまざまなイベントも開催されるスペース」、

 2階の展示室は

「震災被害や復旧・復興の状況などを伝える常設展と、東部沿岸地域の暮らし・記憶などさまざまな視点から震災を伝える企画展で構成され、床と机の天板には、津波により被災した東六郷小学校体育館の床材が使われている」という。

(仙台市パンフレットから) 

 

 

2階の展示室。

この日は、震災前の東部沿岸地区のまちの思い出をイラストマップに描く「みんなでつくるここの地図」企画展が開催されていた。

 

屋上庭園。ラベンダーの植栽が季節感を誘う。

 

 

 

◆浪分桜

 駅前広場には、「浪分桜」と名付けられた桜が植樹されていて、この周辺まで東日本大震災の津波が到達したことを示している。

 

 大震災時の津波は仙台東道路の土盛りによって相当程度くい止められたが、一般道や農業用水路などが交差する開口部を通過した津波が、ここまで到達した。仙台東道路がなければ津波被害は内陸部に及び、さらに甚大、悲惨なものになっていたと想定される。

 

 実際、400年前の慶長三陸地震で発生した大津波は、荒井駅からさらに2kmほど西側の若林区霞目2丁目付近まで到達したといわれ、その場所に浪分神社が建立されている。