元祖二刀流・野球王ベーブルース


空前にして絶後にして空前

 

 ベーブルースといえば「野球の神様」とか「野球王」がニックネームだが、彼の経歴と成績をみると、野球の神様に本当にかけねなく激愛された人、という感じがする。

 

 ⚾️実は投手としてもメジャー通算94勝46敗、2 年連続20勝…

 日本ハムの大谷翔平選手が2014年に日本プロ野球史上初の10勝10本、2016年に10勝20本を達成したが、100年前の1918年にルースが13勝ホームラン11本(11本は本塁打王!)を達成している。

 メジャーリーグで唯一無二の記録。

 

 ⚾️1915年にメジャーリーガーとなる。最初は二刀流。

・1916年23勝12敗、1917年24勝13敗で2年連続20勝。

・1918年のワールドシリーズで29回 2/3連続無失点記録。

 

 ⚾️1919年から打者中心に移行。

・1919年 29本塁打で当時のメジャー記録を更新。当時は二桁打てば一流のスラッガーの時代で、29本は驚異的な本数と考えられたようである。 打率.322、打点114


・1920年   前年の29本を倍近く上回る54本を打って本塁打王。2位の19本を圧倒的に突き放す。打率.374、打点 137。

 

  ・翌1921年にはさらに59本を放つ。    打率 .378、打点171。

    当時はホームランの(判定)ルールが異なっており、今の基準だとこの年の本塁打数は104本!になるとの研究もあるという(*_*)        

 

 それ以降も驚異的なペースで打ちまくり続ける。

 

 

⚾️首位打者1回、本塁打王12回、打点王6回 通算本塁打数714本、生涯打率. 342。

1シーズン40本塁打以上11回(最多は60本)

 

そして…投手として通算94勝46敗、防御率2.28、17完封。

最優秀防御率1回(1916年)。1933年には38歳で登板し完投勝利…

 

 


 

⚾️バンビーノの呪い

 ルースは最初レッドソックスに所属。球団オーナーの財政事情により、1919年オフにヤンキースに金銭トレードで放出される。以後弱小ヤンキースは強豪球団となるがその一方、レッドソックスはワールド・シリーズに勝てない。

 失敗トレード、「バンビーノの呪い」(バンビーノは子供の意で童顔のルースを指す)は2004年まで続いた。

 

 ⚾️約束のホームラン

   ワールドシリーズで難病の少年に翌日の試合でのホームランを約束し実現。

 

 ⚾️怒りの予告ホームラン

 夫人を侮辱したカブス・ファンに怒り、打席からバットでバックスクリーンを指してホームランを予告。そのとおりに大ホームラン。

 

⚾️ アメリカの著名スポーツメディア「スポーティングニュース」が発表した「メジャーリーグ史において最も重要な40人」で堂々の一位。驚異的な記録と絶大な人気でベースボールをアメリカ最大の人気スポーツに押し上げた功績の評価。

 

 


酒と女とホットドッグ

 

🌭ホットドッグも酒も女も大好き 

    「一度に10個のホットドッグを食べ、一夜で6人の女性を相手にしている」などとマスコミに素行を報じられた…らしい。

 

🌭メジャー通算239勝、完全試合も達成した左腕デービット・ウェルズの談

 「彼(ルース)は投手もできて、打つこともできて、それにホットドッグを17個も食べられた。大いに 食べ、たばこを吸い、酒を飲み、たくさんの愛人を囲っていた。これほど愛すべき人間はいないだろう」

 

🌭NHK「映像の世紀」でのゲーリッグとの会話(第3集「それはマンハッタンから始まった」)

 

  ゲーリッグがルースに、「試合中にホットドッグ20個平らげたって本当?」

 

    するとルース「ばかげた伝説のひとつさ。命を縮める」

 

    ゲーリッグ「ごもっとも」

 

    ルーさん「そんなうわさ信じてないだろ?」

 

    ゲーさん「ええ。でも本当はいくつ?」

 

    ルーさん「19個」

 

      ・・・・・

 

 選手生活も私生活も異次元の破天荒。愛される天衣無縫ぶりである。